![]() | ナイト・ウォッチ NOCHNOI DOZOR 特別編 コンスタンチン・ハベンスキー (2006/07/07) 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン この商品の詳細を見る |
ロシア作品です。
ロシア製ファンタジーアクションです。
しかも、根底に流れるのがロシア文学的でたまんないもんがあります。
太古より、異種と呼ばれるもの達が存在し、異種は光と闇に分かれて戦い続けていた。
異種は、産まれて、自分の力に目覚めた時点で光か闇か、どちらかに属することを『選択できる』。
1000年の昔、光の軍勢と闇の軍勢がある橋で衝突し、一歩も引かない闘いが続けられた後、光の軍の将ゲッサーと、闇の軍の将サヴロンは互いに力が拮抗していることを悟り、協定を結ぶ。
休戦協定とともに、光の異種は、闇の異種の協定違反を監視するナイトウォッチに。闇の異種は光の異種の協定違反を監視するデイウォッチになり、双方の異種を監視しながら現代まで膠着状態が続いている。
ゲッサーもザヴロンも現代に生きていて、モスクワに住んでいる。
というのが大まかな背景設定。
で、細かい部分では、闇の異種の中のバンパイヤは、ゲッサーを社長とする『光公社』が許可した人間のみ、吸血することを許される。
許可されない人間を吸血した場合、違法とみなされ、処罰される。
主人公は光の軍勢、ナイトウォッチ。
過去、別れた恋人を魔女に頼んで呪わせたことがあり、その時に異種であることに目覚める。
アパートの隣人にバンパイヤがいたり、自分の存在に対して疑問を持つこともしばしばある。
決して、かっこよくは無い。ヒーローっぽくもない。
話の核は、予言の書にある『偉大なる異種』誕生が近づいていること。
予言の書によれば、『偉大な異種』は闇の軍勢を選択し、世界を闇に包む存在になる。
それが誰なのかは話が進めばなんとなく読めてくるんだけど。
もう一つの核は、『不幸を呼ぶ呪いをかけられた美女』。
関わる者全てを死に追いやる。
つーか、その女性が医者だってところがまたすごい設定なんだけど。
で、その女性の呪いが極まったときに、天変地異が起こり大惨事になることを主人公はビジョンとして見る。
呪われた美人女医と関わった人間を洗い、呪いをかけた者を特定せねばモスクワは大惨事に見舞われる。
とにかく、ロシア。
モスクワの街って、近代的でありながら、石造りの建造物があったりして、かなり情緒がある。
主人公がいまいちかっこよくないのが気になってたが、これまた悩める主人公で、なんとなく気持ちがわかった時点で芝居に引き込まれる。
そして、結末は、
もう、ロシア文学的な奇跡のどんでんがえしがあり、これまたロシア文学的な救いようの無い状況になる。
『選択』が全て。
奇跡は起こる。しかし、運命は変わらない。
そういう、白黒はっきりしないグレーな物語は、日本人には馴染めると思う。
日常生活に直結した部分で異世界の力を表現したシーンはかなり面白い。
パート2も用意されているらしいので、日本でのリリースが待ち遠しいところ。
とりあえず、タトゥーの暴挙はチャラにしてやるから、2のリリースを早くしてほしい。
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